私たちは、原石山から『砕石』という自然の恵みを享受しています。
採掘後の山は、完全に元に戻すことはできませんが、環境への影響を最小限にとどめ、できるだけ元の自然に近い状態に戻すため、
私たちができることに取り組んでいます。
また、共立砕石所は、地域の皆様方のご理解とご協力のもとに事業を継続できることを深く感謝し、地域の安全と安心を守るため、
万全の体制で生産活動を行っております。
環境保護のために
緑化活動
弊社は、階段状に採掘を進めていくベンチカット工法を採用しております。
採掘が完了し、ベンチダウンする(段が1段下がる)ごとに、客土・植栽を行っており、採掘後すぐに緑化をすることによって、残壁を保護し、元の自然に近い状態に戻していきます。
水浄化装置
砕石所内から排出される汚濁水は、一旦、沈殿池に貯められ、凝集剤を加えて粒状に固め、最終沈殿池で分離・浄化した後、川に流しています。
道路美化
砕石所から出て行く車輌は、出口付近に設置した洗浄装置・プールでタイヤを洗浄し、道路を汚さないようにしています。
また、共立砕石所では道路美化のため、夏と冬の年2回、社員が弊社周辺道路の清掃活動を行っております。
地域の安全のために
粉じん対策
製造ライン上には、水や泡状の粉じん防止剤を噴射する装置を設置し、製造過程における粉じんの発生を抑制しております。
貯石場にはスプリンクラーを設置し、積込み時に発生する粉じんを抑制しています。
また、砕石所内及び近隣道路には、適時、散水車で水を撒き、車輛による粉じんの発生を抑制しています。
タイヤ洗浄装置の上部にはシャワー設備を設置し、トラックに積込んだ砕石に水をかけることによって、粉塵の発生を抑制します。
騒音・振動対策
発破
発破と言えば、大きな爆発を想像する方もおられると思いますが、実際には、ごく狭い範囲の「狙った所だけを崩す」という感じです。
騒音や振動を最小限に抑え、危険を防止するため、小規模の発破を複数回に分けて行う段発発破という工法で行っています。
また、採掘後、山の斜面となる岩壁部分は、PSB(プレスプリットブラスティング)という工法で、発破後の残壁をきれいな形で残すことより、残壁崩壊を防ぎ、安定した形状を保てるようにしています。
発破は2回に分けて行います。1回の発破は、小さな発破が100分の1秒間隔で6回、左から右に向かって連続して起こっています。
火薬は、当日使用する分のみを専門業者から調達し、砕石所内には保管しておりません。
あらかじめ設定した範囲の発破に必要な量の火薬を装填します。
PSBにより、きれいな残壁を残していきます。
低騒音・低振動型建設機械の導入
岩石を採掘するための重機は、国土交通省が「低騒音型・低振動型建設機械」に指定する機種の導入を、順次、進めております。
砕石所の構造
共立砕石所の製造現場は、ふもとの住宅地からは見えません。
それは、砕石所入口から頂上付近の切羽(砕石場)に向かう道路をS字状に建設し、それに沿って製造設備を配置する構造になっているからです。
そうすることによって、樹木が自然の防壁となり、騒音・粉じんを低減してくれています。