共立砕石所の特徴
地質
共立砕石所とその西部に位置する八木山川との間にある県道30号線(福間~飯塚線)に、砕石に適する「白亜紀ひん岩」の露頭が認められ、
昭和40年代に「ひん岩」の岩体から開発が始まりました。
旧採掘箇所では、ひん岩が母岩の白亜紀層に厚く貫入しており、採掘条件も良く岩質も均一でした。
現在の採掘箇所は、旧採掘箇所の南東延長上に位置しており、下部に頁岩、上部に凝灰質堆積岩を主とする母岩の白亜紀層に、
複数の岩床状に分裂して貫入しています。
ひん岩の特徴
強靭性
共立砕石所のひん岩は、圧縮強度及び衝撃強度が大きく、強靭性に富んでいます。
そのため、コンクリートやアスファルトの骨材等として使用される他、JR九州、JR西日本の在来線や新幹線の道床バラストに使用され、鉄道の安全輸送にも貢献しています。
水に冴えるグリーン
色はグリーン系濃紺色で、水に濡れると緑色が冴えてきれいなため、水際の景観に配慮した川岸の護岸工事等に使用されています。
共立砕石所の地元である遠賀川水系河川の護岸工事をはじめ、福岡市博多区中洲の那珂川(福博であい橋付近)の他、福岡県外の河川でも使用されています。
ベンチカット工法
共立砕石所は、ベンチカット工法(階段採掘法)を採用しています。
ベンチカットは一般的な工法の一つですが、採掘後の山の形は千差万別です。
共立砕石所では、採掘後、再び緑に覆われた山の姿を考えて、計画的に採掘を行っています。
表彰等受賞歴
- 平成14年
- 安全管理優良事業所・安全優良事業所 〔(一社)日本砕石協会〕
- 平成16年
- 火薬類災害防止表彰 〔福岡県知事〕
- 平成17年
- 九州経済産業局長表彰 〔九州経済産業局〕
- 平成25年
- 資源エネルギー庁長官表彰 〔経済産業省 資源エネルギー庁〕
- 令和 2年
- 優良採石従事者表彰(取締役生産統括部長 水野 一哉) 〔経済産業省 資源エネルギー庁〕
共立砕石所の姿
本社・工場
所在地 | 福岡県宮若市宮田字唐人町1496 |
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岩質 | ひん岩 |
全体面積 | 242,973㎡ |
採取予定岩石量 | 701.8千トン |
生産能力 | 砕石 120t/h |
採石業登録 | 福工採第291号 |
推定埋蔵量 | 4,400万トン |